水上はるこさんを救う会
ここ連日の水上はるこさんのTwitter炎上に対して思うことがある。それは日本人特有の「いじめ社会」だ。
一体いじめ的ツイートをしている輩のどれだけが水上さんの本を真剣に読んだのか。右向け右で情報の左右されてネット左翼と呼ばれる連中が批判をしている。
オレはそういう奴らは許せないね。水上さんは元々ちょっと辛口の人なのだ。オレは彼女の本を読んで興奮したし、彼女のTwitterも楽しく読ませてもらっていた。
みんな好き勝手に書いてるけど、水上さんの本を読めば彼女がレイシストでないことが分かるよ。70〜80年代、まだ社会で女性の立場が軽視されていた頃、彼女は雑誌の編集長まで上り詰めたし、その後イギリス、ロシア、アメリカへと移住して現地のロックを生で体感して来た。
パンク・ムーブメント時代にも水上さんはロンドンやニューヨークに行って、ミュージシャンと触れ合っていたし、バンドやアーティストのライヴをリアルタイムに観て来た。
現在多くの音楽評論家が存在するが、あの頃の音楽シーンを体感した人は何人いるだろうか。音楽評論家のほとんどが、情報を調べただけの薄っぺらな奴らばかりで、能書きを垂れている輩が多いこと多いこと。
今なんて、ネットがあるし、検索すれば一発で情報が手に入る。昔、オレが中学の時に洋楽に目覚め、その頃はネットなんてなかったから、雑誌やラジオがどれだけの情報収集になったことか。それに、今の若者よりイマジネーションが豊かだったと思う。ファンクラブに入ったり、アーティストにエアメイルで手紙を送ったり。日本で入手困難なレコードは外国の雑誌に広告を打ってあるレコード屋に下手な英語の手紙とドル札を入れて、エアメイルで送って一ヶ月後に届くなんてこともしたっけ。今はDiscogsで値段が均一化されて、掘り出し物のお宝なんてなくなってしまった。
オレは水上さんの本を手に汗を握りながら読んだよ。翻訳もしていて、それらの本も読んだ。出る杭は打たれるとはまさにこの様なこと。
水上さんはきちんと謝罪をしているし、みんな許してあげてはくれないか。年末に発刊予定のWEBの連載ものも発売されることを祈る。
表現者たる者は賛否両論を受けるのは当たり前だし、ミュージシャンしかり、評論家しかり、スポットライトを浴びる時間なんて人生の中ではほんの一瞬でしかない。あとは楽器を一生懸命練習したり、机に向かってペンを走らせているだけだ。
好き勝手に書いた輩どもに聞きたいが、いざ自分が水上さんの立場になったらどうだろう。発言によって傷つく人はいたかも知れないが、ここまでこき下ろされると水上さんはかなり参ってしまっているのではないだろうか。ネット上のことなので、実際の生活とは離れた世界だし、私生活を送っていれば、Twitterを無視していれば平気といえば平気なのだが、心のどこかで引っかかっていると思う。炎上した主が一番傷ついていると思う。そこを分かってあげて欲しい。
水上さんの本を読んでみて。彼女はちょっと先輩風を吹かせる性格なのだ。そこもオレは十分に分かって、彼女の本や投稿が好きなのだ。
好き勝手に書く連中を「烏合の衆」と呼ぶのだよ。オレはどんなことがあろうと水上はるこさんを応援し続けます。
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